写真は、アマルフィの谷筋にある紙の博物館です。
時差のせいか、この日も早く目が覚めてしまい、明け方のアマルフィを眺めていました。
さらに進んで紙の博物館(Museo della Carta)に向いました。10時開館のはずなのですが、入り口には鍵がかかり、少し待ってくれと張り紙がしてありました。他にも客が集まりつつありましたが、気長に待つことに。
博物館の周辺は、結構殺風景なのですが、放し飼いのかわいい犬も寝ていました。犬が起き上がって飼い主を出迎えるように走りよっていくと思ったら、突然、レモンを満載にした馬が・・・看板を見るに農協の集荷場だったようです。レモン畑から収穫したレモンを集めていたようです。アマルフィ周辺は馬やロバが現役で農作物を運んでいるそうです。
10時半頃、内部は賑やかになり、鍵が開きました。どうやら、朝一番のお客のガイドツアーが終わって戻ってきたところだったようです。入場料(+ガイド料)は4ユーロでした。我々のため、イタリア語の他に英語でも説明をしてくれたので、よくわかりました。
こちらは「新型」の機械、水車で動きます。
このプールで紙をすきます。体験することもできました。その後、広げて圧迫、乾燥させて紙ができます。
帰りに、博物館内でつくったという押し花つきのレターセットを買いました。係の人は「Amalfi washi(和紙)」と話していました(笑)
アマルフィの目抜き通りを歩きながら、ホテルへ戻ります。途中、陶器のお店をひやかしてみました。
レモンの小皿とオリーブオイル入れが気に入ったので購入(写真は帰宅してから)。持って帰るのが大変でしたが、なかなか良い感じです。
今日も暑いのでレモンのグラニータをいただきました。
さらにホテルにつながる小道(階段)のたもとにあったチーズ屋で水牛のモッツァレラを購入。230gの大玉でした。2ユーロちょい、日本で買うと確実に1000円越えます。ホテルに預けていた荷物を返してもらい、いよいよアマルフィを離れます。
ちなみに帰りは荷物代(行きは1.5ユーロ✕2)をとられませんでした。チケット売り場のお姉さんはひたすら携帯電話に夢中だったせいだと思うのですが、結構テキトー。乗船時にも何も言われませんでした。乗船後、荷物は客室に入れずに甲板席の下に入れておいてくれ、と指示を受けたので、客室持ち込みには荷物料金が必要なのかも。
帰りは甲板席から去りゆくアマルフィ海岸の景色を楽しみました。
行きは余裕がなかったので写真をとれなかったのですが、こちらがサレルノ港の様子。
適当なトラットリアかバルがあれば、と思っていたのですが、なかなか適当な所が見つからず、海岸沿いにあるファーストフード風のお店に入って見ることに。
コンコルディア広場の前の大通り沿いにあり、海が見えて広々としたよい眺めです。テラス席は快適です。食べたいものを選んで、その場で会計、というまさにファーストフード風なのですが、店の奥には立派な石窯があって次々とピザを焼いていました(よく見ると軒先に「forno a legna」(石窯)としっかり書かれていました)。今回は ピザ 類を中心に選びましたが、米のサラダなどの前菜からスカロッピーネのような肉料理まで充実していました。
さすがに石窯!プラスッチクトレイに紙のシートというファーストフード感たっぷりな見た目とは裏腹にとてもおいしかったです。値段も安く、場所もいいのでオススメ(駅と港の間の海岸線)。
こちらはサレルノ駅。治安が心配、といわれる南部にあって、特段怪しい雰囲気はしませんでした。もちろんアマルフィやポジターノよりは気をつけた方がいいとは思いますが、少なくとも日中は安全そう。
サレルノ15時発の特急frecciarossa9548号に乗って、ローマを目指します。ちなみに、アマルフィでモッツァレラを買ってしまった手前、車内で食べることに。豆腐のように水(塩水)に浮いた巨大なモッツァレラを取り出し、車内でいただきました。ジュワっとミルクがしみだしてとてもおいしいのですが、ちょっと恥ずかしい。やっぱりこれは落ち着いた環境で食べるべきでした(笑)。おとなしくホテルについた後でいただけばよかったかもしれません。
発車は定刻、でも走りはのんびり、本当に定刻につくのでしょうか?案の定約15分遅れでローマに到着。電光掲示に発時間変更の案内が出ているだけで、特に放送はありませんでした(笑)。目くじらを立てるほどの遅れではありませんが、イタリアの特急列車5回目にしてついに名物(?)の遅れを体験しました。フラスカーティ行きの電車が一時間待ち近かったのでむしろ待ち時間が減り、個人的には好都合でした。
走りだしてしばらくは下町っぽい街なかを走っていたのですが、郊外の開けたところに出ると、雄大な景色の中、水道橋の遺跡が見えて驚きました。帰宅後、一部はまだ現役であると聞いてさらに驚きました。
やがて、電車は葡萄畑の中を登って行き、ローマを出て30分ほどでフラスカーティ(Frascati)に到着しました。ローマ近郊のワインの街、実は郊外にはイタリア国立核物理学研究所(INFN)やヨーロッパ宇宙機構(ESA)などの学術研究機関も集まっている研究学園都市でもあるようです。
ローマとフラスカーティの位置関係:
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駅についてからが大変。フラスカーティの市街地は駅からだいぶ高いところにありました。印刷したマップを頼りにホテルに向いますが、途中、重い荷物を持って階段を登り、かなりつらかったです(実は、階段ではないスロープ道があることが翌日発覚)。旧市街に着いた後、ホテルの場所がわからずに迷走しました。治安的には全く怖くなかったのですが、狭く入り組んだ道に混乱、散歩中のおばあさんに声をかけられて、(英語が全く通じないのですが)ホテルの名前をいうと、身振り手振りで道順を教えてくれました。微妙にわからなかったのですが、なんとかホテルに到着。なんと、数分前に「道に迷った!」と思った場所そのものでした。少し横を見れば看板が見えたのに・・・ホテルの入口には先程のおばあさんが先回りしていて、我々の姿を見届けると、にっこりわらって去って行きました。いずれにしても徒歩1、2分の範囲でした(笑)。
ホテルのフロントには、気のよさそうなおじさんが一人いて、重い荷物をひょいと持ち上げ、階段を登って部屋に案内してくれました。廊下や部屋にはオーナーの趣味(?)とおぼしきコレクション(カメラ等)や絵画が飾られ、エレベーターがないこと以外は実に味わい深いホテルです(写真は翌日)。
返金不可のプランにしたところ、日本の安めのビジネスホテルのシングルルームよりも安いくらい!という信じられないくらい安かったのに、広くて綺麗な部屋に感動しました(洗面は広いですが、風呂はシャワーのみです)。
少し休んだ後、夕食をもとめて街に繰り出します。だいたい200m四方位の小さな市街地です。
こちらフラスカーティの旧市街のマップ。
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案の定というか、提携というか、飲み屋もやっているところがあったので、一人10ユーロでいろいろついているセットがあるらしいので、そのまま案内してもらうことにしました。面白いことに、おつまみを買って、飲み屋に移動するシステムです。おつまみのはいったレジ袋を持って移動です(笑)。
こちらが飲み屋。中は広大ですっきりシンプル、サッカーのTV番組が流れていました。店員さんはお姉さん一人で、頼むとセットについているカラフェのワイン(白、赤500mlずつ)を持ってきてくれました。
こちらが10ユーロセット(✕2人前)。左からポルケッタ(仔豚の丸焼き)、白ワイン、オリーブ(唐辛子風味)、生ハム、サラミ、パン、チーズ、写真には写ってないですが、赤ワインのカラフェもいただきました。
店内は、客はまばらながら家族連れも含めて楽しそうに飲んでいました。食後はエスプレッソをいただきました。パンや塩辛いオリーブは食べきれなかったので、持ってきた時と同じレジ袋に入れて持って帰ることに(翌日おいしくいただきました)。ちなみに食事を食べている間、お店の入り口を猫が横切っていくのが見えました。フラスカーティも猫の多い街なのでしょうか?(笑)
帰り道、フローズンヨーグルトの店があったのでデザートにいただきました。どう食べてもアイスクリームだと思うのですが(酔った勢いで適当に指さして注文したのでバニラアイスだったかも)、適当にトッピングしてもらい、おいしかったです。
食後、10時近くになっていましたが、アマルフィとかと同じように、街なかには多くの人が出ていました。違うのはほぼ全てイタリア語が飛び交っているところ(アマルフィは英語圏や日本を含むアジア圏からの観光客が数多く来ていました)、アマルフィほどではないものの、ここも治安面はほとんど心配無さそうです(写真はホテルの前の広場)。
翌日は、昼間でフラスカーティ市内に滞在した後、いよいよローマへ戻り、遺跡群を見学する予定です。
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