2010年11月25日木曜日

ラムとデーツのタジン、カジキマグロのチャルモラソース

11月23日の晩ご飯。モロッコ料理・メイン編です。

・ラムとデーツのタジン
 
バターで炒めた玉ねぎとラム肉に、刻んだ乾燥デーツを加えて煮込んだ一品です。シナモン、ジンジャー、サフランを入れています。食べる10分くらい前にレモン汁、蜂蜜、乾燥デーツ(粒)を加え、さらに仕上げにアーモンド(今回はスライス)、レモン皮を加えています。日本にはなかなかない味ですが、とてもおいしかったです。今回初出。




・カジキマグロのチャルモラソース(Swordfish with charmoula)
 
チャルモラ(charmoula or chermoula)ソースとはモロッコの代表的なスパイシーなソースで、クミン、パプリカ、コリアンダー(粉)、唐辛子粉にイタリアンパセリ、コリアンダー、ニンニクなどのハーブ、そこへレモン汁、オリーブオイル、レモン皮を加えたものです。今回はメカジキの切り身をチャルモラソースにつけて焼きました。写真写りはいまいちかもしれませんが、信じられないほどおいしいです。



本日のワイン:スペイン・ヘレス(甘口・酒精強化白)

甘口のシェリー(ヘレス)です。ジブラルタル海峡を挟んで、モロッコの対岸に位置するスペイン・ヘレスの名物です。酒精強化ワインとは、アルコールを加えるなどして保存性を高めたワインで、スペインではシェリー、イタリアではマルサラ、ポルトガルではマディラなどが有名です。シェリーには甘口のものと辛口のものがあります。シェリー風味の煮込みには辛口を使うので、これまでは辛口を常備していましたが、何事も挑戦、ということで今回は甘口にも挑戦してみました。本来、イスラム圏であるモロッコではアルコール飲料は飲まれませんが、甘みのあるラムとデーツのタジンにはよく合いました。当たり前といえば当たり前ですが、スパイシーなチャルモラソースには辛口のシェリー(フィノ)の方が合いました。




参考レシピ:
Tess Mellos. The Food of Morocco. Murdoch Books (2008).
→ラムとデーツのタジン
Tess Mellos. North African Cooking. Periplus (2005).
→カジキマグロのチャルモラソース

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