座間味島から阿嘉島へは村内航路(「みつしま」)でおよそ15分、海も穏やかだったので快適でした。阿嘉集落の前の前浜です。隣の慶留間(げるま)島には橋でつながっています。港からは民宿の車で送っていただき、一旦宿で荷物をおろし、一休みし、16時近くなってから散策に出かけました。夕食は19時過ぎからということで、まだまだ時間があります。
まず周囲の石垣、これはサンゴ礁を切り出して積み上げたもの(ちぶる石)だそうです。
沖縄の伝統的な民家には、正面に目隠しの塀(ヒンプン)があって、左側に台所、右側に玄関があるそうです。玄関から一番座、仏壇のある二番座、三番座と部屋が続きます(裏手にはさらに裏座も)。八重山などでは位置関係が逆になる場合もあるそうなのですが、基本的な構造は似ていて、去年、竹富島で泊まった旅館を思い出しました。パンフレットによると建物は唐儲け(中国貿易)によって19世紀後半に建てられたもので、赤瓦になったのは大正時代のことだったそうです。
家の背後には、「ワーフール」(豚小屋・便所)があって、かつては多くの家で豚が飼われていたそうです。残飯なども与えられて育てられた豚は正月のご馳走になったり、現金収入になったりしていました。いわば究極の「循環型社会」ですが、衛生上の理由からワーフールは消滅しました。当時飼われていたのは、黒毛の島豚で、一度は消滅しかけましたが、最近では近代的畜産業の中で島豚(アグー)の注目が高まっています。

空港から少し歩いたところに外地展望台があります。18時には空港入り口のフェンスを閉めるという張り紙があったので、結構急ぎました。アップダウンがあり、行きは結構遠く感じました。
展望台はこんな感じ、
勢い余ってパノラマ写真を作ってしまいました(写真をクリックで拡大)。

足元には慶良間空港、周囲には慶良間諸島のたくさんの島々を見ることができます。夜に来ることができたら満天の星空を見ることができるはずです(でも空港の防犯灯がついていて明るいかも?)。
帰り道、慶留間島であちこちで止まりながら帰りました。
阿嘉大橋から見た佐久原(さくばる)の鼻です。たくさんの岩礁が並んでいて綺麗でした。
夕食後は、ケラマジカに会いたくて自転車で集落周辺を巡ってみましたが、残念ながら出会うことはできませんでした。翌日、レンタサイクルの方に聞いたところ、そのあたりに出没していたらしいのですが・・・。前浜では巨大な(握りこぶし位)ヤドカリたちに出会いました。海岸でかさかさと音を立てて歩いていました。
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