イタリア南部では、チーマ・ディ・ラーパ(Cima di rapa)という野菜を食べます。カブの仲間(アブラナ科)なのですが、日本でいえば、菜花がとても似ているので、今回は菜花とナンプラーを使ったアレンジを紹介します。オレキエッテとは耳たぶ状のパスタでモチモチした食感が特徴です。手作りすることもできますが、乾燥品も売っています。白っぽい外観で厚めのものがオススメです。オレキエッテがなければ、普通のスパゲッティでも差し支えありません。

| 1~2人前(オレキエッテ100~120g)
菜花 1パック 適当に切る(多くて大丈夫です) ニンニク 1片~半かけ 薄くスライス ナンプラー 大さじ1杯(好みで調整)
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作り方:・鍋に塩入りの湯を入れ、オレキエッテを茹で始める 乾燥のオレキエッテ(耳たぶ状のパスタ)は茹で時間が長めのものが多いです(10~15分)。
・途中で菜花を加える 菜花はよく洗ってから入れてください。茎側を先に入れた方がよいです。現地ではかなり煮込むようですが、パスタを茹でる最後の4~5分、一緒に煮こめば十分です。
・フライパンにオリーブオイルを入れ、ニンニクを炒める。 辛いのが好きならば、ここで種を抜いた唐辛子を入れてもおいしいです。
・適度にニンニクに火が通ったら、ナンプラーを加えて、適度に蒸発させる。 ナンプラーの代わりに、アンチョビを使うのが標準的なレシピです。もちろんアンチョビで作るのも、とてもおいしいですが、ナンプラーを使うと缶を開ける手間もなく、とても簡単です。
・オレキエッテ+菜花のお湯を切り、フライパンに加えて、混ぜ合わせる。 皿に盛れば完成です。

今回は、味付けにタイのナンプラー(魚醤)を使いました。イタリア料理にアジア食材であるナンプラーを使うなんて!?と思われるかもしれませんが、アンチョビを使ったのと非常に近い味わいに仕上げることができます。どちらもカタクチイワシ(アンチョビ)を塩漬けにして発酵させたものだからです。実は、イタリア南部でもコラトゥーラと呼ばれる魚醤が使われていて、ナンプラーとほぼ同様のものです(日本では非常に高価)。イタリア南部では古代ローマから魚醤(に近い調味料)が使われていて、コラトゥーラ(魚醤)を和えるシンプルなパスタもある位です。ちなみにかなり和テイストになるとは思いますが、アンチョビやナンプラーの代わりに醤油をつかってもいいと思います。
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