2012年1月9日月曜日

ベネチア周辺の旅:パドヴァ

2007年夏のベネチア周辺の旅、現地3日目、
この日はパドヴァ市内を見学しました。

 


写真は、楕円形の水路と彫刻がならぶ広場プラート・デッラ・ヴァッレ(Prato della Valle)です。



まずバスに乗り、中心市街地の南端付近、プラート・デッラ・ヴァッレ(上写真)近くのサンタ・ジュスティーナ教会(Abbazia di Santa Giustina)まで向いました。



少しだけ内部を見学。




プラート・デッラ・ヴァッレへ向い、楕円形の水路と並び立つ市民像を鑑賞しました。



水路横には路面電車の停留所もありました(行ったときは運休中)。



ここから少し歩いてパドヴァ植物園(Orto Botanico)へ向います。パドヴァ大学付属の施設で、1545年に開園、大学付属の研究目的としては世界最古の植物園らしいです。



創建当時のデザインが今も残っていることもあって、ユネスコの世界遺産に登録されています。円形を4つに仕切る造りになっています。写真はちょうど中心部分。



池にはいろいろな色の睡蓮が咲いていました。



温室内には食虫植物が充実。植物園として楽しめました。



ついで程近いところにあるサント・アントニオ・パドヴァ大聖堂(Basilica di Sant'Antonio da Padova)を見学。パドヴァ守護聖人の聖アントニオを祀るパドヴァ市の中心的な教会です。かなり賑わっていてお土産も充実していました。欧州各地から多くの参拝者を集めているようです。



中庭からみた様子。13世紀から14世紀にかけて建設され、現在ではロマネスクのファサード、ゴシックのアーチ、ビザンティン様式のクーポラ、イスラム美術を取り入れた鐘楼など異なる様式を取り入れているのが特徴らしいです。




正面にはフィレンツェの彫刻家ドナテッロによるガッタメラータ(Gattamelata)騎馬像が鎮座しています。Gatta melataとはトラ柄のメス猫の意味、15世紀に活躍したベネチア共和国の司令官エラズモ・ダ・ナルニ(Erasmo da Narni)の愛称です。



ここでお昼、大聖堂の近くで入りました。



サラミ盛り合わせは至って普通。焼きポレンタものっています。



ラビオリも普通においしいです。



驚いたのはこちら。「パドヴァ風ビーゴリ」らしいのですが、鶏挽肉にグリーンピース、なんとカレー味です。



街中を散策します。

イタリア100円ショップを発見。さすがは学生の街です。



中心部のラジョーネ宮付近に戻って来ました。中世の政治の中心地、現在も1階部分は市場(商店街)として機能しています。夕方から営業するようなので楽しみです。ちなみに現在の市役所も程近いところにあって一見すると歴史的建造物でした。



お店が開くまでの間、パドヴァ大学付近を散策。大きなキャンパスのある大学、というより東京の私立大学のように街中に大学の施設が並んでいる感じでした。1222年創立(ボローニャ大学についでイタリアで二番目に古い大学)というだけあって、多くの建物が歴史的建造物でした。

英語のツアーを申し込んで、解剖学教室を見学(内部は撮影禁止のためポストカードを購入)。かのガリレオ・ガリレイが教授を務めた講座です。人体解剖を行った円形教室でなんともいえない雰囲気でした。当時の解剖道具も展示されていて、なんとも興味深かったです。今日では学生実習の一環として古典の勉強である人体解剖も当時は最新科学だったに違いありません。



一日中パドヴァ市内をめぐり、ついに夕方になりました。

まず、市街地でみかけたチーズのお店でチーズを購入。ベネト州定番のアジアーゴ(牛乳製)と、もう一つお店の人のオススメでチーズを買いました。アジアーゴにいたってはKgあたり7.5ユーロで、100~50gずつ位切り分けてもらいました。
1ユーロ150円位だった当時でも、日本で買う場合の1/10位の値段です。



昼間は廃墟っぽくさえおもえたラジョーネ宮1階部分でしたが、市場(メルカート)が開くとすっかり賑やかで楽しげな商店街に変身していました。


いろいろなお惣菜を買うことができます。この日は、ここで生ハム(パルマDOP)、モッツァレラ、サラダ、米のコロッケ(アランチーニ)、パンそしてワインを購入してホテルでいただきました。



本日のワイン:イタリア・Colli Euganei DOC(辛口白、微発泡)

パドヴァ近郊で作られているすっきりさわやかな微発泡ワインです。もちろんそれほど冷えていませんが、十分においしくいただきました。ホテルですべていただきました。海外で空港以外でワインを買うのは実はこの時が初めてで、3ユーロ代と驚くほど安かったので、味のほうを心配したのですがとてもおいしかったです。実のところ、税金、輸送コスト、中間マージンなどいろいろあって、都内で1000円前後で売られているワイン、つまりいつも後生大切に飲んでるワインはだいたいこれ位のもののようです。


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