2012年1月21日土曜日

イタリア中部の旅1:パリ、ボローニャ

2008年夏のイタリア中部の旅です。
先日、2007年の夏の旅をまとめたばかりですが、こちらもそのうちに忘れてしまいそうなのでまとめてみることにしました。仕事や旅行でシャルルドゴール空港でのトランジットは何度も経験していたのですが、実は寄り道するのは初めてです。

トランジットの都合でフランスのパリにも立ち寄りました。



 

飛行機は4時過ぎに到着、さすがに暗いので少し明るくなってから動き始めました。空港からは航空会社直営のバスに乗って凱旋門まで行きました。どうしても歴史的な町並みが多いイメージのある欧州ですが、空港から市街地まではひたすら団地が並んでいました。少し古めのニュータウンといったイメージ。




夏とはいえ、早朝のパリはとても寒かったです。凱旋門のあたりまで来ると、重厚な建物が立ち並んでいて、いかにも「パリ」という雰囲気でした。



とりあえず歩いて付近を散策します。治安が少し心配でしたが、中心部は思っていたほどは心配なさそうです。



エッフェル塔の近くのシャイヨー宮(Palais de Chaillot)までやって来ました。1937年に建てられた比較的新しい建物で現在は博物館となっているようです。


ここからの眺めは定番中の定番。



セーヌ川をわたってエッフェル塔の真下まで行きました。


セーヌ川の様子。どんよりとした朝の景色ですが、なかなか風情があります。



エッフェル塔を下から見ました。なかなか重厚な建物です。1889年にパリで行われた第4回万国博覧会を記念して建てられ、当時は景観の問題から批判もあったそうです。あとで知ったのですが、実は軍の無線塔としても使われたりもしていたようです。現在ではパリそしてフランスのシンボル的存在です。




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少しわかりにくいですが、地図の上(北)にあるサークルの真ん中が凱旋門、凱旋門から見て川の手前にシャイヨー宮があって、地図上の下の端(南)にエッフェル塔があります。


ここからセーヌ川沿いを走る高速地下鉄(RER)にのって、パリの南を目指しました。欧米の地下鉄はホームが暗いので少々緊張します。ホームで「スリにご注意ください」と日本語で自動放送されていたのが印象的でした。電車は2階建て、車内は取り立てて怖いこともありませんでした。ごくごく普通の通勤電車です。


セーヌ川沿いのPont du Garigliano‎からはトラム(路面電車)に乗車。2006年末に開業したばかりの最新鋭のトラムです。芝生敷の線路の上を静かに走る様子がかっこよかったです。パリ市街地の南をたどるように走り、中華街(Porte d'Ivry)まで行きました。地下鉄と違って景色も楽しめる上に、乗り心地もよく、よい感じでした。ちょうど通勤時間帯だったので結構混雑していました(もちろん日本のラッシュほどではないですが)。



Porte d'Ivryからは地下鉄に乗って北上。少々暗いのでやはり緊張します。混雑は嫌ですが、車内で居眠りができる東京の地下鉄は素晴らしいです。



駅を出るといかにも「パリの街角」といった感じでした(笑)。ムフタール通りの市場を目指します。


ムフタール通りは細い道に沢山のお店が並んでいて、とても良い雰囲気の場所でした。美味しそうなものが沢山。


この通りの一角にあるチーズ店で、ヤギのチーズとロックフォール(青カビチーズ)入りのパイを購入。チーズ好きの私にとっては夢のような光景です(笑)。「フランスの方は英語を話してくれない」という噂(都市伝説)を信じて、フランス語のフレーズで注文を試みましたが、あっさりと英語で聞き返してくれました。店を出るときには「ありがとうございました」(片言の日本語で)。とても親切な店員さんでした。


こちらが山羊のチーズ。日本だと2000円以上はかたいですが、数ユーロでした。


こちらがロックフォールのパイ。とても濃厚でした。


ちなみにそのままイタリア行きの飛行機にのらなければいけないこともあって、あわてて凱旋門近くのマックで買ったコカコーラと共にいただきました・・・。思ったのはせっかくのチーズにはやっぱりワイン。コカコーラにはフライドポテトです。チーズは機内持ち込みOKのようなので、おとなしくイタリアまで持って行くべきでした(苦笑)。



チーズ屋さんの向いで見かけた猫たち。しっかり首輪をつけているので飼い猫だと思います。とても可愛かったです。


お昼をどこかで食べようとも思ったのですが、時間もあまりないのでパンでも買おうと探しました。ムフタール通りを散策します。



そこで見つけたのがレバノン料理のサンドウィッチ店。



「ファラフェル」を頼んでみようと思ったのですが、3.5ユーロのそれはファラフェル入りサンドウィッチでした。ファラフェルに加えて、サラダやタヒーニソースなども入っていてとてもおいしかったです(かじった後の写真ですみません)。パンを温めている間、お茶までいただきました。


ここから歩いてセーヌ川に向けて散策しました。

パルテノンは立派な外観。時間の都合で中には入りませんでした。


さらに街を散策しながら、


セーヌ川にまでやってきました。



有名なノートルダム大聖堂は中洲にあります。



こちらは中も見学しました。


ステンドグラスが綺麗でした。



セーヌ川をわたり、地下鉄で再び凱旋門近くに戻りました。東京の地下鉄もいろいろ言われていますが、パリの地下鉄も相当複雑です。地下に入ってから目的の路線に乗るまで相当歩きました。動く歩道がめちゃくちゃ速くてびっくり。



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午後のシャンゼリゼ通りは大賑わいでした。



朝はどんよりとしていましたが、すっかりいい天気。



今日の最終目的地はイタリアのボローニャ。バスで空港に戻って、無事に飛行機に乗り込みました。たいして揺れることもなく、無事にイタリア・ボローニャについたのですが、機内はバカンス帰りとおぼしき(パリのディズニーランドの袋を持った家族連れ)イタリア人でいっぱい。とても楽しげな雰囲気だったのですが、飛行機がスムーズに滑走路に降りると一斉に拍手。「イタリア人は飛行機が着陸するとみんなで拍手する」という噂(都市伝説)は聞いたことがあったのですが、まさか本当だったとは・・・。


ボローニャの空港からは、路線バスに乗って駅を目指します。このホテルは駅前にあるモダンなところでした。


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ボローニャはイタリア北部エミリアロマーニャ州の中心的な工業都市で、人口は40万人ほど。旧市街は赤い屋根が特徴です。革新派の多い大学都市でもあるため「La Rossa」(赤い街)の愛称があります。


今回は駅の近くに止まりました。イタリアの観光地のホテルはクラシカルな内装が多いのですが、部屋は衝撃的にモダンな内装でした(笑)。赤のコーディネートが、赤色の街ボローニャといった感じ(本当?)ですが、清潔感は高くて快適でした。ちなみにロビーやレストラン、廊下などもモダンでしたが、モノトーンな感じの落ち着いた感じでした。


この日は、とある食旅エッセイで紹介されていたトラットリア(Trattoria TONY)に入りました。地元客らしき客で賑わっていてとてもいい雰囲気です。オーナーシェフとおぼしき年配の方が注文を受けたり(おそらく店の名前の方ご本人)、料理を運んだりと忙しそうに働いていました。屋根付きの歩道を挟んで道路側のところにテラス席があるのですが(ボローニャではほとんどの店がそんな感じでした)、歩道を歩く人に声をかけられてかえしたり、といった具合に、まさに街の名物定食屋のオヤジといった雰囲気でした。
写真はランブルスコ、微発泡赤・辛口、エミリアロマーニャの名物です。ボトルで頼みましたがかなりリーズナブルな値段でした。とてもおいしく飲みきってしまいました。


エミリアロマーニャの地方料理を中心に頼みます。

まずパサテッリ(passatelli)、パン粉に卵とパルミジャーノチーズを合わせてパスタ状にしたものです。カルボナーラのソースを生地にねりこみました、、、といった感じで特濃でとてもおいしかったです。


そして定番の名物。肉のラグー(ミートソース)、いわゆるボロネーゼです。卵の入ったタリアテッレが特徴です。



メインは、ボローニャ風のカツレツ。大迫力、チーズに生ハムまでのってかなりこってりですが、とてもおいしかったです。


さらに

デザートを




二種類いただき、



エスプレッソでしめました。

ここまで全て残さず食べつくしたせいか、海外からはるばる来たせいかはわかりませんが、先のオーナーとおぼしき店員さんから握手まで求められてしまいました(笑)。とてもおいしくて、しかもお会計の方も安心価格でとてもよかったです。

Posted by Picasa

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