朝はホテルで朝食をいただきました。ちょっと新し目なビジネスホテルでしたが、和食のビュッフェがなかなか充実していました。
電車は10時半前なので、しばし京都の街なかを散策することにしました。鴨川べりまで行くことにしましたが、ホテルは四条烏丸だったので、阪急で1駅、いくら暑いとはいえ、どうみてもすぐだったので歩いた方が良かったかもしれません(笑)。鴨川沿いにも、たくさんの川床が出ています。
河原町の橋の所にあった中華料理屋も建物がなかなかユニークです。日本で多くの西洋建築を建てたウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で、1926年築、日本最古のエレベータ(オーチス製)を備えているそうです。入ったことはないのですが、なかなか興味深い。
鴨川をわたり、白川南通あたりを歩きました。
7年前に来て、大変風流だったので再訪です。
京都らしい路地です。
白川沿いに古い町家が並んでいます。
白川の橋の脇にある辰巳大明神です。
新橋通り(という名前はGoogle mapで確認して初めて知りました)も、古い町家が両脇に並び、本当にいい雰囲気です。7年前に来たときは、ここの中華料理屋でランチを食べました。
街角に祠があったりして、かなり風流です。しっかり花もそなえられていました。
白川南通です。 現在は、片側は道路(白川南通)になっていますが、かつては両脇に町家が並んでいたそうです(戦時中の防火対策で撤去したため)。
新橋通り、白川南通とぐるりと一周しました。
鴨川をわたり、荷物を預けたホテルに戻ることにします。帰りは錦小路などを歩いて帰りました。
入り口には沢山の提灯が飾ってありました。
こじんまりとしているもののよい雰囲気です。
社殿の脇には、小さな祠がいくつかありました。街なかにあるのにとても静かで落ち着いた雰囲気です。
ここから四条烏丸方面に続く、錦市場(錦小路)を歩いてきました。ボローニャのメルカートや那覇の市場通りにも通ずる雰囲気でよい感じです。平安京ができた頃からあるといわれる商店街で、かつては魚市場、現在は街の商店街として賑わっています。
お店の中で作っている様子がわかるお豆腐屋で乾燥湯葉をおみやげに買いました。本当は生湯葉とか生麩とかも買ってみたかったのですが、まだ旅ははじまったばかり。
ホテルに戻り、荷物を回収した後に、京都駅に向かいました。
車両が新しくなった特急「まいづる」です。途中までは特急「はしだて」と連結していきます。
嵯峨野を越えた辺りから、山に入ります。
時折、保津峡が見えます。かつての火曜サスペンスの定番(笑)です。
保津峡めぐりのトロッコ列車として親しまれているのは、実は山陰線の旧線で、特急が通っているのは、直線状につけかえた新線です。
特急とはいえ、結構のんびりと進んで、無事に西舞鶴駅に到着。ここで北近畿タンゴ鉄道に乗り換えます。京都から天橋立までのルートは、高校の卒業旅行の時と同じです(このときは18切符で普通電車)。今回は「あおまつ・あかまつ」という展望列車に乗るためなので、ネット予約していた整理券をひきかえてもらいました。
ここで駅弁を調達、と思いきや、売っていない(!)とのこと、仕方ないので外に出て探したのですが、ちょうどいいものが見つかりません。猛烈な暑さでのびそうです。
コンビニもないので、結局、駅の売店でお菓子と飲み物を買いました。結構な値段はしましたが、まあまあよい感じ。とはいえ、お昼を食べたければ、北近畿タンゴ鉄道のホームページで駅弁の予約ができるようになっているので、おとなしくそれを利用したほうがよさそうです。駅弁などは売られておらず、ネット予約した分だけを取り寄せているようです。宮津、天橋立も同様で笹寿司はあるものの数量が少ないので予約したほうがよさそうです。
まあ、朝食を食べ過ぎた感があったので結果オーライ。
さて、こちらが今回乗る予定の「丹後あおまつ2号」、「あおまつ・あかまつ」の2両編成で、整理券が必要なのは「あかまつ」車両の方です。JR九州の特急列車・新幹線で知られる水戸岡鋭治氏デザインの車両です。今年の4月から走り始めたばかりのようです。今回は、あえて西舞鶴から、この列車に乗って、天橋立を目指すことにしました。
こちら「あかまつ」の車内です。手前にサービススペース、そしてトイレがあります。サービススペースには乗車記念グッズの販売と乗車記念スタンプがおいてある位ですが、名所案内や工芸品の見本なども綺麗に飾られていました。
車内の様子です。天然木が基調です。水戸岡氏の作品は、かつては、航空機やSFをイメージするような近未来的なデザインが多かったと記憶していますが(JRの九州特急「つばめ」とか「ソニック」とか)、岡山の路面電車を手がけて以来、フローリング床や天然木の座席など、やわらかく、落ち着いたデザインになっています。広々としていて、まるでカフェのような空間です。
1+2の向かい合わせのシートの他、下のようにユニークな配置の席もありました。
アテンダントも各車両1名ずつ乗車していました(さらに他に社員の方1名も)。「観光案内」の放送は、隣の「あおまつ」の車両で行っていました。
水戸岡プレゼンツの車両の特徴は、細部までテーマ性がしっかりしていることです。いろいろ楽しい飾りがありました。
ちなみに途中駅での写真、こちらが「あかまつ」車両、乗車整理券(300円)が必要ですが、かなりゆったりしています。
こちらが「あおまつ」車両、天然木が基調の車内ですが、若干シートが詰まっているようです。逆にいうと自由席ながら、結構座れそう。どちらも落ち着いた色合いで気に入りました。
ちなみに下の写真は後で宮津駅で撮った同型車両。まさにbefore & afterといった感じです。
beforeの方は冷房の効きも悪く、窓を開け放して走っていたのに、よくここまで改装した!という感想です。ただ、beforeの方も、「世界の車窓から」みたいな感じで、外国の汽車に乗っているみたいで、なかなか味がありました。車窓の雰囲気もイタリア・ラヴェンナ~リミニでのったローカル気動車によく似た印象(海岸の田園地帯を走っていました)。
さて、この北近畿タンゴ鉄道宮津線ですが、途中、名物の鉄橋(由良鉄橋)と素晴らしい海岸を通ることで知られています。それが故に、「あおまつ・あかまつ」みたいな展望列車が走ることになった訳です。
そうこうしているうちに名物の一つ「由良鉄橋」が近づいてきました。そういえば高校の卒業旅行の時にのった時には、強風のためにこの橋の手前でかなり待たされました。今回は酷暑ながら素晴らしい快晴です。
まるで「世界の車窓から」の外国の鉄道みたいなすごい鉄橋です。「あかまつ・あおまつ」は、ここを徐行しながらゆっくりと進みます。観光ガイド付きです。
河口付近なので、海側は雄大な景色です。
トンネルの通過もよい感じです。
途中、奈具海岸(丹後由良~栗田間)の景色の良い所で一旦停止しました。
好天に恵まれ、まさに絶景でした。観光バスのように観光案内がつつきます。車内では皆思い思いに写真をとっていました。子供を連れてきた家族にとってはとてもよい思い出になったようです。
そうこうしているうちに宮津駅に到着。茶色の車体がクラシックな駅にマッチしていて本当によい感じです。「丹後あおまつ2号」は、ここから福知山方面に向かってしまい、天橋立には行きません。仕方ないので灼熱の中、後続を待ちました。駅弁はここにもなし(売り切れ)。
宮津の駅にはかわいい1両の車両も止まっていました。
都内のちょっとおしゃれなお店にも売られている名物の缶詰の看板がいい味出しています。ホタテ缶とかは高級で手がでませんが、イワシ缶は時々買ってました。とてもおいしいです。
普通電車はだいぶ後なので、仕方なく、ひと駅だけですが特急に乗車。しかも天橋立から先は特急券不要らしい・・・
車内はごくごく普通の「特急列車」でした。
そして天橋立駅に到着、ちょうど昼過ぎで、うだるような暑さでした。駅の待合所でしばし休憩し、観光案内所で情報収集した後に出発。もちろん荷物はロッカーに入れました。
天橋立の展望台は2箇所あります。今回は駅から近い方に行きました。ここからリフトかモノレールで展望台まで行くことができます。高校の卒業旅行の時は、時間がなかった上に(強風のため由良鉄橋手前で足止めされていたので)、当日しては高価に感じたので、リフトには乗らず、近くの道を駆け上がってそこそこの姿を拝んで帰った気がします(当時の日記によると天橋立の散策はしたようです)。せっかく来たのですから、今回はもちろん、登ります。
ちょうど「モノレール」の発車時刻だったので、それに乗りました。リフトでもモノレールでも料金は一緒ですが、行きに関していえば、ずっと天橋立側を見ることができるのでモノレールがオススメです(リフトだと振り返る必要が)。
登り切ったところの様子です。
「モノレール」といっても、かなり小型でゆっくりとしています(ちょうどリフトと同じくらいの速度)。天橋立を綺麗に見ることが出来ました。
天気が良かったこともあって、日本三景の一つ、「天橋立」を堪能することが出来ました。
展望台周辺は、昭和を感じる遊園地になっています。
お昼をちゃんと食べることができなかったので園内で軽くデザートをいただきましたが・・・かなり暑かったです。
使わなくなった遊具を活用して、こんな遊歩道もありました。揺れが少し怖かったですが、なかなかおもしろかったです。
展望台エリアには、昭和を感じさせる記念写真用看板とか、他にもいろいろありました。
知恵の輪灯篭、オリジナルは天橋立の入り口の海岸にあるそうです。
帰りはリフトに乗りました。天橋立を見ながら下ることができます。
天橋立を散策前に、まずは智恩寺を参拝することにしました。参道は天橋立の入り口にあたることもあって、多くの土産物店や食堂が並んでいます。結構、よさげな感じです。
智恩寺の山門です。とても立派です。
そしてこちらが本堂、とても風情がありました。
ここはおみくじがとても風流でした。
境内には、多宝塔などいろいろなあります。
海岸は目の前で、ちょうど船着場になっていました。
ここでヒョウ柄のネコに遭遇。お寺の中にある祠までスタスタ歩いていって、ご覧のとおり。
背中に新しい傷があったのが可哀想でしたが(トビに突かれた?)、地元の人に声をかけてもらっていたので、可愛がってもらっているようです。
怪我以外の場所は、素晴らしい色ツヤの毛並みでした。
海岸べりには遊覧船乗り場などが並んでいるのですが、
その一角に、知恵の輪灯篭のオリジナルがありました。
売店で飲み物を買った後、橋をわたっていよいよ天橋立を散策することにしました。
まずは回旋橋(上の写真の赤い橋)、そして青い橋をわたり、天橋立本体に到着です。
広めの歩道の両脇が海になっています。特に外海側は海水浴場になっていて賑わっていました。(写真は遊泳エリアより外側なので泳いでいる人は写っていませんが、)
海の家のような施設もありました。サイクリングも楽しそうでした。
まずは回旋橋(上の写真の赤い橋)、そして青い橋をわたり、天橋立本体に到着です。
広めの歩道の両脇が海になっています。特に外海側は海水浴場になっていて賑わっていました。(写真は遊泳エリアより外側なので泳いでいる人は写っていませんが、)
海の家のような施設もありました。サイクリングも楽しそうでした。
天橋立神社の横には、唐突に大砲の砲身が置かれていました。戦艦春日のものらしいです。
神社の横には磯清水という湧き水がありました。海の中の砂州なのに淡水が湧いているとのことです。飲用禁止とあったのでさすがに飲むのはやめておきましたが、苔が生えていたので確かに淡水なのでしょう。後で昔の日記を確認したら、高校の卒業旅行の時もここまで歩いてきていたようです(笑)。
ちなみに内海側はこんな感じ。波がほとんどないので少し湖のような印象です。
智恩寺の参道まで戻ってきました。列車の時間もだいぶ際どくなってきましたが、せっかくなので知恵の餅をいただきました。かなり急いでいましたが、空腹もあってなかなかおいしかったです。生き返りました。赤福のような感じで、お餅にこし餡がのっています。一番山門側のお店でいただきました。
結構急いで駅まで戻り、予定の列車に乗ることが出来ました。
天橋立駅も、駅舎は立派なものの、ホームはご覧のとおり、なんとなく懐かしい光景です。
行きに乗った「あかまつ」の同型車両(リニューアル前)ではあるものの、エアコンはあまり効いておらず、窓は全開、いかにもローカル線な車内で、これはこれでいい雰囲気でした。
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一駅だけ乗って宮津駅に到着、ここから歩いて宿を目指します。10分程度の道のりですが、暑さもあって、伸びてしまいそうでした(笑)今回泊まったのはこちら、宮津中心部にある温泉宿です。
かなり歴史ある建物で、国の登録有形文化財に指定されているそうです。歴史的な建造物なのでもちろん建物は古いですが、清掃などはしっかり行き届いていて、また家庭的な雰囲気でよい感じでした。部屋はエアコン付き、魔法瓶には氷の入った麦茶が用意されていました。
部屋で少し休んだ後は、宮津中心部を散策してみました。17時ともなると、施設の見学はできませんが、気温は少し下がり、街歩きもかろうじてできました。歴史ある街だけあって、観光化はされていないのですが、結構古い街並みが残っています。
宿から少し歩いた所にあった「カトリック宮津教会聖ヨハネ天主堂」です。現存する日本最古のカトリック聖堂だそうで、1896年築、木造の教会です。現在も現役の聖堂ですが、日中は見学可能です。
後ろ側に回りこむと、板張りの建物であることがよくわかります。ステンドグラスがある一方、内部には畳があるらしく、とても興味深いです。5時過ぎてしまっていたので、内部は最終日に見学することにします。
教会は川に近いところにありました。川沿いは少し整備されていて、かつてのお城の掘割の一部だったことを忍び、白壁が復元されています。すぐ横には市役所もありました。
少し北上して、散策を続けます。市役所前の通り沿いにも歴史的な建物が点在していました。
小さな通りに入ると、平日ということもあって人は少なめでしたが、よい雰囲気でした。歴史的な建物に加えて、昭和レトロなお店なども点在しています。観光地ではないけれど独特の雰囲気です。
さらに歩いて行くと、国の重要文化財に指定された「旧・三上家住宅」がありました。なかなか立派です。こちらも見学時間を過ぎていたので入れませんが、最終日に再訪することにします。
三上家住宅の向かいで見かけた黒猫。暑くて少し伸びています。気持よさそうにしていました。
戻るとちょうど夕ごはん、この日は食堂が貸切状態だったので、宿の人ともいろいろお話出来ました。観光地、という訳でもないので、平日は素泊まりの人が多いのかも。
平日限定のリーズナブルなプランだったのですが、量・質共に十分で、とてもおいしかったです。
お風呂(宮津温泉)もとても清潔感があって、石灯籠のある中庭が見えて素敵な眺めでした。
明日はいよいよ伊根です。
宮津市中心部:
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一駅だけ乗って宮津駅に到着、ここから歩いて宿を目指します。10分程度の道のりですが、暑さもあって、伸びてしまいそうでした(笑)今回泊まったのはこちら、宮津中心部にある温泉宿です。
かなり歴史ある建物で、国の登録有形文化財に指定されているそうです。歴史的な建造物なのでもちろん建物は古いですが、清掃などはしっかり行き届いていて、また家庭的な雰囲気でよい感じでした。部屋はエアコン付き、魔法瓶には氷の入った麦茶が用意されていました。
部屋で少し休んだ後は、宮津中心部を散策してみました。17時ともなると、施設の見学はできませんが、気温は少し下がり、街歩きもかろうじてできました。歴史ある街だけあって、観光化はされていないのですが、結構古い街並みが残っています。
宿から少し歩いた所にあった「カトリック宮津教会聖ヨハネ天主堂」です。現存する日本最古のカトリック聖堂だそうで、1896年築、木造の教会です。現在も現役の聖堂ですが、日中は見学可能です。
後ろ側に回りこむと、板張りの建物であることがよくわかります。ステンドグラスがある一方、内部には畳があるらしく、とても興味深いです。5時過ぎてしまっていたので、内部は最終日に見学することにします。
教会は川に近いところにありました。川沿いは少し整備されていて、かつてのお城の掘割の一部だったことを忍び、白壁が復元されています。すぐ横には市役所もありました。
少し北上して、散策を続けます。市役所前の通り沿いにも歴史的な建物が点在していました。
小さな通りに入ると、平日ということもあって人は少なめでしたが、よい雰囲気でした。歴史的な建物に加えて、昭和レトロなお店なども点在しています。観光地ではないけれど独特の雰囲気です。
さらに歩いて行くと、国の重要文化財に指定された「旧・三上家住宅」がありました。なかなか立派です。こちらも見学時間を過ぎていたので入れませんが、最終日に再訪することにします。
三上家住宅の向かいで見かけた黒猫。暑くて少し伸びています。気持よさそうにしていました。
戻るとちょうど夕ごはん、この日は食堂が貸切状態だったので、宿の人ともいろいろお話出来ました。観光地、という訳でもないので、平日は素泊まりの人が多いのかも。
平日限定のリーズナブルなプランだったのですが、量・質共に十分で、とてもおいしかったです。
お風呂(宮津温泉)もとても清潔感があって、石灯籠のある中庭が見えて素敵な眺めでした。
明日はいよいよ伊根です。
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