軽便鉄道の風情が残る大井川鐵道井川線に乗って、付近を散策しました。
宿の中庭には池がありました。
バス停のところにも防火水槽のようなものがあって、金魚が泳いでいました。バスに乗って、山を下ります。
本当は井川線の始発(千頭駅)から乗りたいのですが、ダイヤの関係で、奥泉駅の入り口で下車、石器が出土したらしく、バス停(駅前ロータリー?)はミニ遺跡公園のようになっていました。
ちょっと下ったところに、大井川鐵道井川線の奥泉駅がありました。レールの幅は、大井川本線やJRの在来線と一緒ですが、ホームは低く、路面電車のようです。車両も小さいので、いわゆる軽便鉄道の範疇といえると思います。
スイスの登山鉄道と姉妹関係にあるそうです。駅舎内(待合室ともいう)にミニ資料館がありました。
井川行きの列車がやってきました。
機関者(ディーゼル)は最後尾についていて、客車を押していく感じで、先頭には運転台のついた客車がありました。スイスの登山鉄道をイメージしてか、赤い列車です。長さは結構ありますが、幅は、これまで乗った鉄道車両の中で、小さいと思います。
(遊園地の中のものを除いて)
カーブごとに、豪快な軋み音を響きさせながら、風光明媚な川沿いを進んでいきます。鉄道好きにはたまらない景色です。
アプトいちしろ駅に到着。ここから長島ダム駅までは、急勾配が続くため、アプト式の電気機関車を取り付けて、坂を上ります。レールとレールの間にギザギザのプレートがあります。ここに歯車をかませて、坂を登っていくわけです。日本ではここだけ(正規の鉄道では)。
電気機関車を連結した後は、急坂をゆっくりと登っていきます。
それにしても、橋にしろトンネルにしろ、この辺りは妙に立派です。それもそのはず、ダム建設にともなって、1990年に付け替えられた「新線」だからです。このとき、急勾配を登る必要が生じて、アプト式の導入と部分電化が行われたそうです。
長島ダム駅で電気機関車を分離します。
この後もしばらくは、ダム建設に伴う付け替え区間なので、湖畔を走ります。立派な線路に立派なトンネルです。
トンネルの中には、絵が飾られています。
奥大井湖上駅から接岨温泉郷までは、立派な橋でダムを横切ります。なんともすごい景観です。
ダムの水面近くには旧線を見ることも出来ました。
接岨温泉郷駅に到着、再び軽便鉄道のような車窓に戻ります。
木々の間を抜けていきます。線路に並走して吊り橋がかけられている場所もありました。時々トンネルを通ります。
尾盛駅、たぬきの焼き物がならぶ秘境駅です。
こちらの関の沢橋梁は、川底からの高さが70mほどあって、鉄道橋としては日本一だそうです。一旦停車して下を拝ませてくれます(笑)
閑蔵駅で、列車のすれ違いをした後は、いよいよ、井川です。
井川ダムが見えてきました。
終点の井川駅です。列車が止まるのは左写真の右手 (左下写真)、そして左写真の左手(右下写真)には線路が伸びています。現在は運転していない区間で、トンネルを抜けた先は遊歩道になっています。
歩いてすぐのところに、井川ダムがあります。そもそも井川線は、電源開発のために作られた専用鉄道だったそうです。中部電力の資料館もあるそうなので、後でよることに。。。
井川ダムの湖畔を歩きます。資料館の裏手に回り込んでいきます。。。
この廃トンネルの先には、先ほどの井川駅につながっているわけです。
湖側には柵があり、遊歩道として整備されていますが、線路はしっかり残っており、普通に列車が走れそうです(一部途切れてはいますが)。
廃線跡(?)の遊歩道は、1kmほど続きます。その終点付近には、堂平駅という貨物駅があったそうですが、今では普通に公園な感じです。
ここから少し歩くと、「井川夢の吊り橋」があります。こちらは、それほど山深いところではなく、近くには工場のようなものもありましたし、普通に道路と道路の間を結んでいます。ただし、寸又峡の夢の吊り橋よりも、高さがあるので、怖さは上かもしれません(コチラのほうがしっかりとした作りなので、人によって感想は違うかも)。
吊り橋を戻った後、里の方に歩いて行きました。
JAがやっている「アルプスの里」(井川農林産物加工センター)にて蕎麦を頂きました。野菜天ぷらが充実。
井川駅からは離れていますが、この辺りは、里になっていて、よい感じです(鉄道は、秘境駅状態ですが、本当はもうちょっと伸びる計画もあったらしい)。
集落の背後は茶畑になっています。
のんびりと歩いて、井川駅方向へと戻りました。
次の列車への時間もあるので、ダムのそばにある中部電力の資料館に立ち寄ることにしました。結構地味ですが、一通り鑑賞。
井川駅の正面入り口は、崩れた為、工事中とのことで、ホーム側を回って、駅に到着。
駅舎側には、いろんな売店もありました。
井川線の列車に乗り、再び、来た道を戻ります。
ほとんどは山中を走りますが、接岨温泉郷駅の周辺には民家が点在していました。
そして、長島ダムでは、再びアプト式の電気機関車をつなぎ、急勾配を下っていきます(~アプトいちしろ駅)。
行きは奥泉からだったので、奥泉駅からは、初乗車です。だいぶ山を下った所ですが、まだまだ秘境を走ります。
途中、寸又川などと大井川が合流するポイントも渡りました。
貨車も残されているようです。
そして、千頭駅に到着、ここからは大井川本線に乗り換えです。構内にはトーマスの特設コーナーもありましたが、廃車体や年代物の機関車のターンテーブル(転車台)もあります。
千頭駅からは、大井川本線の普通電車に乗って、金谷駅に戻り、そしてJR東海道線に乗り継いで静岡駅を目指しました。
この日泊まったのは、久能山下近くにあるスペイン風のホテル、海沿いの道路沿いの立地なので、正直、バスでのアクセスは不安でした。静岡駅から最終バスに乗って、夜の海岸に到着、、、台風のうねりで荒れる波の音を聞きながら、ちゃんと見つけられるか不安になりながら何とか到着。
徒歩での入り口がよくわからなかったので、併設されたスペインレストランから入り、無事にチェックイン。
かなりリーズナブルな料金だったのですが、中は素晴らしいほどスペインな空間でした。
食事はスペイン料理屋からのルームサービスで、ボリューム満点。
スペインだけに、基本的には、見知った料理なのですが、大満足でした。
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