2012年1月8日日曜日

ベネチア周辺の旅:キオッジャ島、パドヴァ

2007年夏のベネチア周辺の旅、現地2日目、
この日はキオッジャ島からベネト州の内陸の街、パドヴァに向いました。

 

写真はパドヴァの中心部の広場です。



少し早起きしてキオッジャ島内を少し散歩。

朝のキオッジャも快適でした。



メインストリートも活気がありました。



魚市場も営業中。三輪自動車がいい雰囲気です。




今回は買い物しませんでしたが、こんな雰囲気。魚が売られています。



ホテルをチェックアウトした後は、果敢にも(?)歩いて、イタリア国鉄のキオッジャ駅へ移動、ローカル線を乗り継いでパドヴァにいく計画です。

15分ほど歩いて無事にキオッジャ駅に到着したはいいけれど、無人駅、かつほとんど廃線のような雰囲気です。予定の時間が近づいてもなかなか電車は来ず・・・。ようやく列車が到着し、沢山の若者たちが降りてきたのでいよいよ乗り込もうとすると、その列車は折り返しはしない模様。困っていると、列車から降りた若者が口々にアドバイスをくれました。その列車の運転手は英語ができないらしいので、通訳に入ってくれ、どうやらホームで待っていれば来るらしいのだが・・・。ほっと一息、若者たちはバスでビーチリゾートへ向かうようです。


しかし、定刻になっても列車が来る様子はありません(気長に待っていればきたと思いますが)。駅前をウロウロして、駅舎内にあった小さな花屋さんで聞きました。「Floreria alla statione」(「駅の花屋さん」)と書かれているのですが、なぜか日本の東海道新幹線とおぼしきイラストが書かれているのが面白かったです。



イタリア語と英語の片言会話の結果、パドヴァに行くなら、目の前の道路から「青いバス」に乗ればいいらしい、ことがわかりました。道で待っていると、ちょうど来たのでこれ幸いと乗り込みました。パドヴァ-キオッジャ間は20分おきくらいでバスの便があるようです。

何のことはない、バスは、せっかく歩いてきたキオッジャの中心街に向い、さらにビーチリゾートのあるソットマリーナを経由して、パドヴァに向います。

途中、干潟のようなところを通りました。



二両連結の長いバスですが、狭い市街地もかなりのスピードで飛ばしていました。

そして無事にパドヴァ駅前に到着。見事に青いバスです。




大きな地図で見る

パドヴァはベネト州の内陸部にある人口20万人ほどの街で、大学都市として有名です。地図の上の端が国鉄駅で、旧市街の中心部はそこから1km少々のところにあります。


今回はパドヴァ駅前のホテルに泊まりました。歴史的な建物に見えるのですが、1階部分のテナントはマクドナルドで、イタリアの若者たちで賑わっていました。



チェックインを済ませた後、荷物をおいて、中心部へ散歩します。

中心部までは本当は開業したての路面電車が走っているはずだったのですが、夏季休業中。線路は1本、ゴムタイヤという新機軸のせいか、さっそく補修工事に入っていました。(「ゆりかもめ」が道路を走っている感じ?)



街歩きを楽しみながら中心部へ向います。まずはチョコレート屋でジェラートをいただき、近くにあったピザ屋でピザをいただきます。まあ普通のピザでしたが、やっぱり大きいです。

シンプルなマルゲリータと、



アンチョビののったピザをいただきました。



ちなみに、さすがにここまでくれば日本人観光客はいないだろう、と思っていたら、向いの席から日本語が聞こえてびっくり。自分も含めてですが、最近は個人旅行なのでいろいろなところに出かけているのですね。


古代ローマの遺跡もあるアレーナ庭園に行き、



市立エレミターニ美術館(Musei Civici degli Eremitani)に



付属するスクロヴェーニ礼拝堂を見学しました。


14世紀にたてられた小さな礼拝堂ですが、内部にはジオット(Giotto)が描いた青い背景のフレスコ画が一面に描かれています。順番を待ってから、温度・湿度が管理された内部へと入ります。かなりハイテクな感じでした。

市街地を歩きながら夕食を食べるためにお店を探しますが、「お盆」(イタリアではバカンス)の期間らしく、なかなか開いている店がありません。

整然とした街並みのところもあれば、



迷宮のように入り組んだ小道もありました。




こちらは街の中心、ラジョーネ宮です(このページのトップ写真はラジョーネ宮前の広場です)。ラジョーネ宮の1階部分は市場(メルカート)になっているらしいのですが、この日は閉じていて、失礼ながら、ほとんど廃墟同然に見えました。よく見ると冷蔵庫の中にチーズが置いてあったりしてちゃんと生きている店であることはわかるのですが・・・。




結局、旧市街地の南端あたりまで来てしまいました。サント・アントニオ・パドヴァ大聖堂(Basilica di Sant'Antonio da Padova)の前、プラート・デッラ・ヴァッレ(Prato della Valle)のあたりです。楕円形の水路と彫刻がならぶ広場です。

水路の周りにすごい人だかりがあるので何かと思えば、、、

水路を泳ぐ酔っぱらい(?)を「救出」する警官の姿がありました。無事に「救出」成功すると、周囲からは大歓声が・・・警官に拍手が送られ、一同は解散して行きました。要するにやじうまだったのですが、どんなことも楽しいイベントにしてしまうようで、妙なところに感心しました。




やっとの思いで見つけたのが、大聖堂隣のホテル1階のレストラン。

親切にも「観光客向けだから英語でOK」とウェイトレスのお姉さまが話しかけてくれて、むしろ少々心配だったのですが、明朗会計(笑)で、食い倒れもできる大盛りでした。



こちらはキノコのリゾット。ベネト州らしく水分多めです。なぜかシイタケらしきキノコまで入っていて、旨味もばっちりでした。




レバーのベネチア風、ポレンタ添え。



さらに、干しダラのビチェンツァ風、やっぱりポレンタ添え。



少々塩分がきつめでしたが、味はおいしかったです。夏時間とはいえ少し暗くなってきて、キオッジャほどは治安も良くなさそうだったので、バスを探しました(というか、ここからだとだいぶ歩くので)。どうも終バス近かったようですが、パドヴァ駅行きのバスに飛び乗り、無事にホテルに着きました。
Posted by Picasa

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