5月25日の晩御飯。なんだかんだいって最も頻度の高いイタリア料理ですが、本格的なのは久しぶり。
今回はトスカーナ風(イタリア中部)です。トスカーナ料理は野菜や豆など素材の味を活かしたシンプルな味わいが特徴で、とりわけ内陸部のフィレンツェではシンプルなステーキをはじめ、肉料理が盛んです。
・ソラマメとチーズのサラダ
豆を沢山たべるトスカーナらしいサラダです。現地では生のまま食べるらしいです。もちろん普通のソラマメなので、きちんと茹でています。本当はペコリーノ(羊のチーズ)と合えますが、在庫の都合でパルミジャーノ(牛乳製の硬質チーズ)でつくりました。
・ヒヨコマメのスープ
ヒヨコマメとセロリ、玉葱でつくるスープです。一時期、頻繁につくっていましたが、癖になる味わいです。
・アスパラガスのミネストラ
アスパラガスの煮汁(+野菜のブロード。今回は粉末ブイヨン)でつくるミネストラです。リゾットと違って米を炒めず、スープで煮込むのがミネストラです。かなり早くできる(米を入れてから10分程度)のが特徴ですが、粘りやすい日本米(通常のジャポニカ種)だと少し厳しいかもしれません(オジヤになってしまう)。地中海の米料理をつくる場合でも、できるだけ国産米を使うようにしているのですが、ミネストラの場合はイタリア米を使っています。日本米に近い外観の短粒種ですが、大粒かつ粘りにくいのが特徴です。春らしい一品で、シンプルだけどとてもおいしいです。
・フィレンツェ風ステーキ
グリルパンに粗塩をまいて、その上で焼いただけ、、、というシンプルな料理です。でも、なんだかんだいって、これが一番おいしいと思います。国産牛ですが、100g200円台だったので、衝動買いしました。霜降りの高級和牛とは違って脂身少な目ですが、フィレンツェ風ステーキのような調理法にはむしろ適しています。肉質はやわらかくとてもおいしかったです。口蹄疫(*)の問題で危機的状況にある日本の畜産ですが、なんとか踏みとどまって欲しいです。
(*)人体には全く問題ありません。もちろん病気の牛の肉が市場に出回ることもありません。
本日のワイン:アルゼンチン赤(辛口・重口)
北イタリア(ベネト)のワイナリーがアルゼンチンで作ったワインです。マルベック種(アルゼンチン)の力強い味わいが活きています。アルゼンチンも牛肉を盛んに食べる土地柄で、肉料理には非常によく合います。
石川みゆき「たった15分でイタリア家庭料理」(青春出版社)2007
→「ソラマメとチーズのサラダ、ヒヨコマメのスープ」
ピエロ・ベルティノッティ「リーゾ」(柴田書店)2005
→「アスパラガスのミネストラ」
ダニエラ・オージック「イタリア地方のおそうざい」(柴田書店)2005
→フィレンツェ風ステーキ
2010年6月6日日曜日
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