鹿児島・宮崎旅行2日目です。
前日は、鹿児島市内についたのが21時過ぎだったので、実質初日です。
写真は、城山から見た桜島と鹿児島市街です。噴火の報道をよく見ますが、至って平穏でした(噴煙はやや出ている?)。
鹿児島には市電があります。レトロな電車から最新鋭の車両までいろいろ揃っていました。線路が芝生敷き、花壇などもあって、お庭のようになっていました。こちらは鹿児島中央駅前の停留所付近。
最新鋭の車両による観光電車も走っていました。
市電に少しのった後、「カゴシマシティビュー」という観光周遊バスに乗って市内を観光しました。こちらはレトロ風だったり(写真は城山にて)、イルカがくっついていたり(写真を撮りそこねたのが残念!)とかなり奇抜なデザインの小型バスでしたが、市営バスなので市電・市バス共通の一日乗車券が使えました。30分おきに走っていて便利です。中央駅のバス停にはボランティアの方が案内されていました。ちなみに民間のバスもほぼ同じルートで走っていましたが、こちらは、共通一日乗車券は使えず、別運賃(または専用の一日乗車券)となるようです。
いろいろなところで、名所のアナウンスをしてくれます。こちらは鶴丸城付近にある西郷隆盛像、上野にある像とは違い、軍服の正装姿です(バスの中から撮影)。
市役所、鶴丸城の背後にそびえる城山に登りました(バスで)。
西南戦争の際に、西郷隆盛らが最後に立てこもった場所です。展望台からは、桜島と鹿児島市内が一望できます。おなじみの風景です。
こちら城山の展望台にいたネコ。
城山のバス停付近には、おみやげ屋が並んでいます。レトロな雰囲気です。
城山の次は、仙巌園(磯庭園)に行きました。かつての薩摩藩主の邸宅で、現在も島津家がオーナーの会社によって管理されている施設です。かつての邸宅、庭園の他、日本近代化の礎になった集成館事業の資料館、その他土産物屋(かなり充実)などがありました。
ちなみに、敷地のすぐ横には電車(日豊本線)が通っていますが、駅はありません。鹿児島市内からはカゴシマシティビューなどのバスでのアクセスとなります。
お昼は園内の施設で食べました。鹿児島の郷土料理等を集めたランチです。
庭園は、鹿児島湾と桜島を借景としているのが特徴です。確かに池と築山のようにも見えますが、雄大です。
いたるところに石灯籠がありました。特にこれはユニークな形をしています。
こちらは磯御殿の正面にある朱塗りの門。磯御殿は薩摩藩の別邸で、明治時代は当主の邸宅として使われていたそうです。
別料金(+500円)となりますが、磯御殿を見学しました。
内部は撮影禁止なので、詳しい写真はありませんが、お風呂場から居室、応接間まで様々な場所を案内してもらえ、最後にお抹茶と茶菓子までつくので、かなりいい感じでした。お菓子は、島津家ゆかりの「飛龍頭」というものでしたが、もちろん「がんもどき」のことではなく、干椎茸や柚子、味噌、銀杏などの入った白餡をくるんだ上品な茶菓子でした。ちなみに「飛龍頭(ひりゅうず)」の名は、ポルトガルのお菓子フィリョース(filhos)に由来しているかもしれませんが、揚げ菓子という訳ではありませんでした。
磯御殿を見学した後は、あたりを散策しました。
園内には川も流れていました。
御殿から少し離れたところには、ミニ水力発電所の遺構がありました。水を上から落として水車を回すことで、園内の電気を得ていたそうです。
この辺りにも風流な池がありました。
これまた風流な石段もあります。
石段を上がったところには、歌会などを開くための曲水の庭、
竹林、神社などがありました。
園内には、猫神という祠もありました。かつて朝鮮出兵の時に、時刻を知るために連れて行かれた猫たちを祭ったものらしく、現在では、猫のための神社として、数々の絵馬が収められ、傍らには猫グッズの店までありました。
こちらは、濾過池の跡、かつては引いていた水をろ過するために使われていたそうです。いわば簡易水道。
そしてこちらは「迫ン太郎(さこんたろう)」、水がたまると上にあがって振り下ろされます。かつては脱穀などに使っていたそうです。しっかりムービーを撮らせてもらいました(笑)。
仙巌園には、「集成館事業」の記念館もあります。集成館事業とは、幕末の島津藩主・島津斉彬が始めた近代化事業で、仙巌園のある磯地区に製鉄・造船・紡績など様々な近代工場をつくり、実験・生産をおこなったもので、日本の近代化の礎になりました。かつて工場だった施設は、尚古集成館(写真)として、集成館事業や薩摩藩・島津家の歴史に関する資料館となっています。帰りのバスの時間が迫っていたので、ゆっくりは見られませんでしたが、なかなか見応えがありました。
仙巌園の中にはかつての反射炉(製鉄)の跡や、
大砲(複製)を見ることができます。
なお、仙巌園の入り口付近には、鶴嶺神社があります。こちらは歴代の島津家の当主を祭った神社とのことです。
鹿児島市内にはバスで戻り、ホテルで荷物を回収した後は、レンタカーを借りて、霧島温泉を目指しました。
鹿児島市内出発は16時半頃、市内は少々混んでいたので、心配でしたが、そのあとは至って快適、空港付近までは高速道路、それ以降は山道を快適に走り抜けて、18時前には無事に霧島温泉(丸尾)に到着しました。
こちらはホテルからの風景、若干もやっていたので遠くまでは見えませんでしたが、開けた景色でした。立ち上る温泉の湯気が圧巻でした。
食事の時間までは、少し間があったので少し散策。
少し歩いて丸尾の滝を見学しました。温泉の影響でやや白く濁っています。しかも、付近の岩肌は柱状節理といって溶岩が固まるときに柱状に結晶化しているのでなかなか面白いです。
霧島温泉は豊富な湯量が特徴です。あたりを散策していると、こんな具合に蒸気が吹き上がっているところが随所に見られました。
夕食は、なかなか量が多くて、これまた圧巻でしたが、夕食時にはお酒は我慢、
せっかくレンタカーを借りていたので、夜のドライブです。この日は晴れていたこともあって、高原に星を見に行きました。最近はすっかりご無沙汰だったのですが、星を見るのが大好きで、学生の頃には頻繁に天体写真を撮ったりもしていました。金環日食(5/21)で思い出したこともあって、久々の星見です。
はじめは、山の中の駐車場(新床展望台)で見ることにしたのですが、付近は沢山のシカがいて、しきりに鳴いていました。かなり近いところから声が聞こえ、数も多いようです。さすがに背後からツノでつつかれるのも嫌だったので場所を移動(翌日「シカに餌をあげないで」看板をみました。餌をあげる人がいるせいか、人に近づいてくるのかもしれません)。
えびの高原の開けた場所に移動し、路肩で星を楽しみました。夜の交通量は極めて少なく、落ち着いて星を見ることができましたが、少々寒かったです。題して「韓国岳とのぼるサソリ座」、さすがに新型機とはいえデジカメで長時間露光するとノイズが目立ちます(写真は画像処理後)。
久しぶりの満天の星空をしばし堪能した後、シカとぶつからないように気をつけて運転しながらホテルに戻り、今度は、久々の硫黄の温泉を堪能。にごり湯が良かったです。
そして売店で買っておいたミニ芋焼酎とさつま揚げを頂きました(笑)。今日もかなり充実の一日でした。
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