1月23日の晩御飯です。
今日はレバノン料理。レバノンとは地中海東方に位置し、
近年は中東紛争の舞台として有名になってしまっていますが、料理がとてもおいしいことが知られています。特に第2次大戦前にはフランスの影響(オスマン帝国→フランス委任統治領)が強かったこともあって、パリには多数のレバノン料理店があります。ドルマ(レバノン名ミハシー)やフムス(ヒヨコマメのペースト)などトルコ料理などと通ずるメニューも多くありますが、シナモンを中心としたスパイスや、野菜の多用など、様々な特徴があります(隣国だけあってシリア料理とはかなり近いらしいです)。
・タブーリ(パセリのサラダ)
パセリ(主成分)、ミント、トマト、長ネギをみじん切りにしたものに、ブルグール小麦(煮たもの)を加え、レバノンミックススパイス、塩コショウ、レモン汁、オリーブオイルを混ぜて出来上がりです。結構簡単に作れて、沢山の野菜(パセリ)を食べられます。パセリを沢山食べるのは抵抗がある方も多いと思いますが、これはとてもおいしいです。いろいろ試してみた結果、ミント(スペアミントがお勧めですがドライミントでもOK)が味の決め手です。ちなみにパセリは、イタリアンパセリでなくて普通のパセリがお勧めです(安価だし、葉が縮れているので)。
(*)ブルガー小麦とは、挽き割り小麦を蒸した食べ物で、レシピ本的には水に浸しておけばOKらしいのですが、パッケージに従って今回はあらかじめ煮ておきました。そのままでは結構固いので多少煮た方がよさそうです。
(*)レバノンスパイスミックスですが、オールスパイスを使うことも多いらしいのですが、うちでは「シナモン、ジンジャー、ナツメグ、クローブ」のfour spicesを使っています。
・フムス(ヒヨコマメとゴマのペースト)
中東の名物ディップです。ギリシャ、トルコ、中近東、イスラエルまで幅広く食べられているようです。乾燥豆を煮込んで作ってもいいのですが、水煮缶でも手軽においしく作れます。
水煮缶の豆を湯通しして洗い(ぬめりをとる)、ニンニクと共にフードプロッセサーにかけ、タヒーニ(ゴマのペースト)、レモン汁を混ぜて出来上がりです。パンにつけてもおいしいですし、そのまま食べてもおいしいです。上にオリーブオイルをかけるのが中東式。
(*)タヒーニは、ゴマのペーストです。日本にも「練りゴマ」というものがあるので、うちではこれを使用しています。
・ナスのミハシー(ドルマの仲間)
トルコ料理でいうところのドルマです。スパイスがレバノン風です。今回の詰め物は肉は入っておらず、ヒヨコマメ、米、ミント、イタリアンパセリ、トマト、長ネギに、シナモンパウダー、タイム、ゴマ、塩こしょう、オリーブオイルを加えたものを詰めています(Lenten stuffing)。トマトのみじん切り(+トマトペースト;トルコ産のサルチャ)、ニンニクと少量の水で煮込みます。ナスの果肉もそのまま捨てるのは可哀想なので、角切りにして一緒に煮込んで食べました。
今回は少し煮込みすぎてしまいましたが、味はよかったです。
・ブルグールのピラフ(挽き割り小麦のピラフ)
ブルガー小麦とは、挽き割り小麦を蒸した食べ物で、中近東でよく食べられています。玉葱を炒めたところに、洗ったブルガー小麦を入れていため合わせ、チキンブロード(というか粉末の「無添加コンソメ」です)と一緒に煮込みます。いため合わせて、胡椒を加えた後は、炊飯器で炊き込みましたが、見事に仕上がりました。食感がたまりません。簡単に作れるのでおすすめです。
参考レシピ:
Dawn, Elaine & Selwa Anthony. Lebanese Cooking. Perplus (2005)
2010年1月24日日曜日
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