出張とかあって、更新が遅れてしまいましたが、八重山旅行4日目です。
前の日の夕方に竹富島についていたので朝から散策開始です。
一昨日、昨日は西表の自然を楽しんだので、今日は八重山の文化にふれる旅の始まりです。上の写真は、「なごみの塔」からみた集落の様子、見事に昔ながらの街並み(石垣、建物)が維持されています。
旅館の近くにあったレンタサイクルの近くにいた可愛いネコ。レンタサイクルのお店の営業さんらしいです。小さな島とはいえ、暑い中、歩き回るのも大変なので、レンタサイクルを借りることにしました。
今日も見事に客をゲット!?
集落を散策
冒頭にも紹介しましたが、集落の中は白砂の道に、石垣、伝統建築が続きます。さっそく集落内をめぐります。島のあちこちに御嶽(島の聖地)がありますが、ネコの姿もみかけました。
集落の中ほどにあるのが、「なごみの塔」。てっきり、ごく最近できた展望台なのかと思っていたら、もう50年以上になる由緒正しいもののようです。1958年の石碑によれば「集会場」や「子供の遊び場」として親しまれているそうです。近寄ってみればわかるのですが、大人一人がやっと上れる細さで、怖くなるほどの急傾斜です。昇りきるまでは、なごむどころではありませんが、上からは集落の様子が一望できます(観光ガイドなどにもよく出てくるような写真が撮れます)。
とにかく素晴らしい街並みの一言です。港付近の道は、立派に整備されていて少し拍子抜けしましたが、集落内~コンドイビーチ付近は、期待を裏切らない、いやそれ以上の景観です。
日本最南端のお寺、そして竹富島の歴史・民俗を扱った資料館があるというので、喜宝院蒐集館へと向かいました。入ったときは薄暗い感じでしたが、受付にいた方(館長)が明かりをつけ、いろいろと解説までしていただきました。
こちらは藁算、文字を持たない庶民が数を記録するのに使ったそうです。直接の関係はないのでしょうが、インカ帝国のキープを連想させてくれます。さらに、驚いたのは昭和10年代まで使われていたということ、だからこそ、辛うじて伝承が可能だったのかもしれません。他にも沖縄の通貨や八重山の習俗に関する資料を見せていただきました。
西桟橋
現在は島の東側に港が整備されていますが、こちらはかつての桟橋。青い海、青い空に突き出した強烈な印象です。午前中に訪れたときはちょうど干潮で、浅瀬が広がっていました。
桟橋の上からも、いろいろな魚が見えました。青が美しいスズメダイ。
こちらは保護色ですが、ハゼの仲間?同じような色合いのシャコやらゴカイやらいろいろいました。
そして沢山のナマコ(笑)
こちらはイモガイ、注意が必要な貝です。
もしイモガイの中でもアンボイナであれば、猛毒があるので決して触ってはいけません。踏んづけたり、触ろうとしなければ大丈夫なのですが、やはり磯遊びにはマリンシューズが必須です(今回は桟橋の上から眺めていただけ)。
水平線の方を眺めると、グラデーションがとてもきれいでした。
コンドイビーチの方を眺めると、潮はかなり引いているものの海水浴をしている人の姿が見えます。自転車で近寄っていくことにします。
コンドイビーチ
竹富島唯一の海水浴場です。かなり遠浅らしく、干潮のときはご覧の通り。
いかにも南の島のビーチといった白砂の浜です。写真に撮ると真っ白ですが、実際に眺めるとベージュがかっています。サンゴのかけらなどからできているようです。白砂の浜といえば、伊豆七島の神津島もきれいでしたが、そちらはガラスのような透明な粒が多く、手にとって見ると、だいぶ印象が異なります。砂を手にとってじっと眺めてみるのもいろいろ楽しいです。
西桟橋で沢山の魚を見てきたので、気分的には、いますぐにでも泳ぎたいですが、潮が満ちてくる夕方辺りに出なおすことにします。
カイジ浜
お昼前に少し寄ってみました。星砂の浜あるいはネコのいる浜として有名です。降りてすぐのところに売店が2店あって、星砂などが売られていました。少し岩場のある海岸で、潮流などの関係で海水浴場ではないようです。星砂というのは有孔虫というプランクトンの殻で、星のような棘がついているので星砂といわれています。売店でもそれほど高いわけではないのですが、浜の砂を手にとって見ても、このときは、なかなか見つけられませんでした。ネコの方は、3匹ほど日陰にいて、可愛がってもらっていました。邪魔するのも悪いのでひとまず退散。
お昼は、八重山ソバをいただきました。ラーメンのような麺ですが、スープはあっさりです。八重山名産のピィヤーシ(島胡椒)をかけていただきます。独特の香りがいい感じです。
こちらがそのピィヤーシ。ソバを食べたときに買いました。後で調べたら、竹富島では、こちらのおソバ屋さんと今回宿泊した旅館の2箇所で製造販売していたようです。正体はロングペッパー(長胡椒)、島の石垣などに生えているようです。沖縄でもヒバーチ、ピパーズなど島によって呼び名が微妙に変わります。香りは(勝手な印象ですが)オールスパイスにも少しだけ似た感じで、肉料理とよくあいます。
再び集落をめぐる
午後は、石垣や建物をながめながら、仲筋集落にある陶芸家など数軒をめぐります。島に魅せられて住み着いてしまう人も多いようです。何気ない世間話をさせていただきましたが、いろいろ楽しかったです。
ちなみに、いろいろなお宅の屋根にいるシーサーですが、かなり個性があるので興味深かったのですが、瓦を葺く人の個性がでるせいでいろいろ形が違うらしいです。
いよいよ暑くなって来たので、旅館近くのお店でおやつ(マンゴーのパフェやコーヒーフロート)をいただきました。宿にいったん戻り、エネルギーを蓄えてから(着替えも済ませて)、再びコンドイビーチへ繰り出します。レンタサイクルフル活用といった感じです。
コンドイビーチで泳ぐ
午後4時ころ海岸につきましたが、すっかり潮が満ちていました。午前中と全く違う印象です。外国からのお客が多かったせいか、スペイン語や英語が飛び交っていて海外のビーチにでも行った気分でした。
とってもきれいで、いい雰囲気のビーチですが、(昨日のサンゴ礁シュノーケルと比べると)水は若干にごっていて、魚は少なめ(例の保護色のハゼとエビは沢山いました)でした。そして沢山のナマコ(笑)、踏まないように気をつけました。波は静かで遠浅なので、満潮のコンドイビーチは海水浴を楽しむにはいい感じです。
1時間半ばかり海を楽しんだ後、全力で旅館に戻ります。というのも夕食は6時からだし、その後、西桟橋の夕日も見てみたかったので。竹富島で泊まった旅館も食事が充実していました(量もすごく多かった)。写真は竹富島初日の夜にいただいた中味汁、八重山の郷土料理です。ブタのモツのお吸い物ですが、全くしつこくなく、ショウガベースのあっさりとした味わいでした。とてもおいしかったです。あと、ドラゴンフルーツ、パイナップル、スターフルーツなど沖縄のフルーツもいただきました(主に朝食)。
竹富島の夜を歩く
西桟橋からの夕日がきれい、ということで、再び外へ繰り出します。途中、昼食を食べたソバ屋の前で、たくさんの飼い猫たちに遭遇。お店の人が車から降りると、尻尾をあげて走り寄って行く様子が可愛かったです。
西桟橋ではすでに夕日は沈んでいましたが、夕焼けがきれいでした。桟橋の上では、若者が思い思いに集っていました。
そして猫たちに会いに、カイジ浜へ。いい加減暗くなってきたので、ハブなども心配だったりもしたのですが、開けた車道と砂浜ならまあ大丈夫かと行ってみました。ついたときには、ネコどころか、人っ子一人いないさびしい浜辺だったのですが、、、
木陰から、すーっと白い影が、、、1匹、2匹と周りを囲み始めました。
ネコです。餌をねだるように鳴く訳でもなく、静かにすわっていて、まるで一緒に静かな時を楽しんでいてくれているようでした。すっかり暗くなってしまったのですが、月夜の猫とはいい雰囲気です。よく見ると辺りには5匹位の猫たちがいて、売店の上や浜辺など思い思いのところで丸くなっていました。
またまた、夜光虫が見られないか、波打ち際で目を凝らしていたのですが、そちらはまたしても空振りでした。そうこうしているうちに、浜辺には親子連れの方もあらわれたのですが、「光る虫」がいるとのこと・・・
確かに岩場や木陰で、光ながら動くものがいます!確認してみると、5cm位はあろうかというゲジゲジのような生き物が~。おそらく蛍の幼虫なのですが、なぜ地上に!?そしてなぜ海岸の岩場に!?いろいろ不思議だったのですが、帰ってから調べてみたところヤエヤマボタルの幼虫のようです。蛍の幼虫は通常、川の中に住んでいますが、こちらでは地上で暮らしているとのこと、だから「ゲジゲジ」のような姿をおがむことができたわけです。
ちなみに、帰り道、車道に上がったところにも猫がいて、さらに浜からも1匹、、、特に餌をねだるようすもなく、近くに静かに座っていました。まるで見送りに来てくれたようで印象的でした。
さて帰り道、光るゲジゲジ(ホントは蛍の幼虫です)に加えて、もう一つびっくり生き物に遭遇。自転車でかなりのスピードで走っていたので、何かに黒い塊をひきそうになったので、照らしてみたら・・・
立派なヤシガニでした。今となっては結構貴重になってしまったようで、、、本当にひかなくてよかった。。。こんな調子ではハブにも出会うのでは、と少しドキドキしていましたが、そちらは大丈夫でした(笑)。
帰りにもう一度、西桟橋によって帰りました。やっぱり夜光虫はいなかったけれど、月夜に照らされた海、そしてずっと先に見えている西表島の集落の明かりが印象的でした。今日も充実の一日でした。
竹富島の地図。地図を拡大しないと表示されませんが、島の外周にも道路があります。
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2010年9月5日日曜日
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