2月2日の晩御飯。
今日は地中海を離れて、メキシコ料理です。
といってもタコスだけで、タコスの皮は市販のコーントルティーリャです。
メキシコをはじめ中南米諸国は、アステカ・インカなど独自の文化圏を形成していましたが、大航海時代にスペイン・ポルトガルに征服されてしまいました。そのため、スペイン料理・ポルトガル料理の影響が強いのが特徴です。しかし、トマト、唐辛子、ジャガイモ、トウモロコシなどは中南米原産であり、地中海料理を含めて世界中でそれらの食材が幅広く使われていることを考えると、食文化的には、むしろ中南米が世界を席巻したともいえるかもいれません。
という訳で、メキシコ料理もスペイン料理の影響を受けつつも、トウモロコシ・唐辛子・トマト・アボガドなど原産の野菜を多用する独自のものです。
・サルサメヒカーナ(Salsa Mexicana)
トマトとピーマン、玉葱がベースです。スペインの刻みサラダに近いものですが、コリアンダーとハラペーニョ(今回は島唐辛子で代用)がアクセントに入ります。いわゆる「サルサソース」ですが、サルサ(Salsa)というのはスペイン語で「ソース」という意味なので本当は「ソースソース」になってしまいます。今回のは生野菜を使った代表的なサルサですが、様々な唐辛子、野菜をつかったバリエーションがあるようです。
・ワカモレ(Guacamole)
アボガドのソースです。見た目は違いますが、アボガド以外の構成要素はサルサメヒカーナとほとんど同じです。フードプロセッサを使えば作るのは簡単。
・タコス2品
今回は、鶏肉と牛肉で作りました。
タコスというと、クリスピータイプのタコシェルにスパイシーな挽肉・野菜・チーズを挟んだスナックというイメージが強いですが、タコシェルを使うのはアメリカ由来の「メキシコ料理」(テキサスなどはかつてメキシコ領)の影響らしいです。メキシコの中央では、ソフトなコーントルティーリャが広く使われており、今回はそれに習いました(ただし市販品を使用)。ちなみに、「トルティーリャ」というとスペイン料理では卵料理(スペイン風オムレツ)を指しますが、メキシコ料理では、トウモロコシや小麦粉でできた皮を意味します。アステカ帝国時代にスペインからの来訪者が、黄色い円盤状の食べ物(今でいう「コーントルティーリャ」)を見て、自国のトルティーリャ(スペイン風オムレツ)と勘違いしたのがきっかけなようです。
参考レシピ:
渡辺庸生「魅力のメキシコ料理」旭屋出版(2002)
2010年2月6日土曜日
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